事業案内
発達に心配のある児童に対し、療育の中で主に学習支援に取り組んでいます。
学習(読む・書く・聞く・話す・計算する・推論)につまずきや困難さに対し、どのような学び方が個々の児童に合っているのかを一緒に考え、取り組むことを支援しています。
また、ライフスキル(時間・お金・身辺整理等の生活スキル)を育むこと、コミュニケーションのスキルを身に付けることを目的として療育を行っています。
療育とは「自立」を目的として医療・保育が連携を取りながら支援をすることですが、児童が周りのサポートを受けながらも生きにくさを「生きやすさ」に変えられるよう、また「自立」から「自律」に繋げていける事を目的としています。
お子様本人が見通しをもって学習することができるよう、学習の計画を立てたり、各科目の学習の仕方やお子様に合った学び方を見つけだし、出来ているところはどんどん伸ばした上で苦手なところは一緒に取り組み「苦手だけどやってみようかな…」と少しでも思えるような支援を心がけています。
また、やってみたいけれどどこから手を付けていいかわからない、どんな風に進めたらいいのかわからないというお子様の気持ちに寄り添えるサポートを目指しています。
文章問題が理解できない・・・
作文が上手く書けない・・・
お友達と関わるのが苦手だったり、言葉で自分の気持ちを相手に伝えることが難しいなど対人面で必要なスキルを小集団の中で育んでいけるよう取り組んでいます。
また、計画的に物事を進めたり、身の回りの持ち物の整理整頓・忘れ物の確認など生きていく上で必要なスキルを身につけていけるよう少しずつ体験を積み重ね、サポートを行っていきたいと考えています。
自分の気持ちをうまく伝えられない・・・
自分の殻に閉じこもってしまう・・・
かなでの5領域
について
-
健康・生活
- 時間管理/金銭管理/物の管理
- 交通機関の利用方法
- 身だしなみを整える
- 見通しを持つ
-
運動・感覚
- 粗大運動/微細運動
(外遊び/鬼ごっこ/運命走/折り紙/工作) - 体幹トレーニング/バランス運動
- 姿勢保持
- 感覚過敏に配慮した環境設定
(ヘッドフォン/パーテーション活用)
- 粗大運動/微細運動
-
認知・行動
- 認知能力トレーニング
(コグトレ) - 非認知能力の強化
(やる気/思いやり)
- 認知能力トレーニング
-
言語・コミュニケーション
- 学習支援
(自分で取り組める学習方法の提供) - 読み/書き/計算/推論
- ことばあそび
- グループディスカッション
(中学生以上) - タイピング練習
- 学習支援
-
人間関係・社会性
- SST
- 挨拶/お礼/謝るときの言葉の使い方
- ありがとう/ごめんなさいが言える
- 連絡の方法
(連絡手段/どのような言葉を使って伝える?) - ヘルプの求め方
思考から行動までの
プロセス
コグトレについて
「コグトレ」とは認知機能の強化を目的としたトレーニングです。
(認知機能とは・・・記憶、言語理解、注意、知覚、推論、判断といったいくつかの要素が含まれた知的機能)
五感(匂う、見る、聞く、触れる、味わう)を通して外部環境から情報を得て整理し、それを基に計画を立て実行し、様々な結果を作り出していく過程で必要な能力であり、人がより良く生きていく為に必要な能力です。認知能力は受動・能動を問わず、すべての行動の基盤でもあります。
コグトレを通して社会面(対人スキル)、学習面(基礎学力の土台作り)、身体面(不器用さの改善)の向上を目指します。
- [社会面]
- 感情(段階式)・対人マナー・危険予知・問題解決
- [学習面]
- 覚える・見つける・写す・数える・想像する
- [身体面]
- 自分の身体・物と自分の身体・人の身体と自分の身体
認知機能
記憶 / 言語理解
注意
知覚
推論・判断
ペアレント・トレーニング
について
ペアレントトレーニングとは、発達障がい児を持つ親のための子どものかかわり方を学びます。
ペアレントトレーニングでは、子どもの好ましい行動《肯定的な注目》を増やし、好ましくない行動を減らすためのテクニックを、保護者が習得します。
そして保護者が「困った子…」「まったくこの子は…」といった親子関係の悩みや困った感に対して、子どもの出来ている事に注目し、親子関係をより良いものにすることを目指します。
また、トレーニングを続ける中で、保護者が抱えていた悩みや不安を軽減させることも、ペアレントトレーニングの重要な効果です。
子どもの良いところ、出来ているところに注目して褒めるということを学びます。